2016年11月21日月曜日

「生きる」について一緒に考えよう~臨床心理士  尾形 明子先輩 (32回生)

みんなで語ろう! 心の参観日

2016年11月21日(月) 11:00~ 母校体育館
 
ようこそ 先輩!
広島大学大学院教育学研究科 准教授
臨床心理士  尾形 明子先生 (32回生)
 
~ 「生きる」ってどういうことなのだろう ~
 
 
尾形先輩は、小児がんと闘った中学生たちに寄り添い、その中で教わった「生きる」ということの意味を、後輩たちに話してくださいました。
以下、聴講生(同窓会役員)として感想文を書きます。
 
小児がんは、現在約70%の人が治癒する病気なんだそうです。
でも、もし、「あなたは、がんです」と言われたら、
平穏な心ではいられないですよね。
ほとんどの子が涙を流すそうです。
 
しかし、人間の生きる力ってすごいですね。
涙を流してた子が、つらい治療に前向きに立ち向かっていくんだそうです。
「元気になって、再び学校に行くんだ」って!
 
治療の甲斐なく天国に召された子どもたちもいます。
「治らない」ということが分かるたびに尾形先輩も
陰で涙を流したそうです。
 
しかし、その子たちは
「当たり前と思える生活ができることに、喜びや希望を見い出している」
ことに気付いたのだそうです。
 
そして、お母さんも、その子を見守りながら「育てる」ことに
希望を見出されているそうです。
 
もちろん、ふつうに入院生活を送っていたのでは、このようなことにはならないかも知れません。尾形先輩のような素晴らしいカウンセラーの先生がいたからこそだろうと思います。
 尾形先輩は後輩たちに問います。「生きるって、どういうことなのだろう?」
 
この問いに尾形先輩は次のように答えられました。
「私にも本当のところはまだわかりません。でも、この子たちのように、1日1日を大切に過ごしていくことかな? 今を頑張れば道が開ける、という気持ち、希望を持つことは大切にしたいですね」
 
注:尾形先輩のお話は、実際には午前11時20分ころから12時ころまでの約40分間くらいありました。その後9名の後輩たちの質問に回答されました。上記の内容は、その一部を要約したものです。
三村校長先生から尾形先輩を紹介
 
 





左から泉田同窓会長、尾形先輩のお子様、尾形先輩、幸田さん(1回生)


 

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