第57回卒業証書授与式 挙行!
平成31年3月12日(火) 午前9時30分開始
母校体育館(思道館)
松井一實広島市長(第6回卒業生)が参列、祝辞
能美和基PTA会長から祝辞、記念品贈呈
卒業生
男子 123名 女子 102名 計225名
今年度で最後となる三村千秋校長先生の式辞を掲載します。
三村校長先生は、2014(平成26)年4月から第15代校長として
5年間、生徒たちの教育に力を注いでくださいました。
今年度の卒業生は、まさに三村道場の最後の愛弟子となります。
卒業生の皆さん 校長先生が式辞の途中で声を詰まらせ、
しばらく静かになったことはきっと忘れられないことでしょう。
第57回 広島市立牛田中学校卒業証書授与式 式辞
柔らかな春の日差しを浴び、桜のつぼみもふくらみ始めた今日の佳き日。
広島市長 松井一實様、PTA会長 能美和基様をはじめ、多くのご来賓、保護者の皆様のご臨席をいただき第57回広島市立牛田中学校卒業証書授与式を盛大に挙行できますことを心よりお礼申し上げます。
225名の卒業生の皆さんは、本日、この日をもって
9年間の義務教育を修了します。
卒業、おめでとうございます。
今一人一人に手渡した卒業証書には、皆さんの誕生日と名前が記されています。
それは大きな声で泣いている皆さんのそばで目を細め、
誕生を喜ぶ家族の祝福をうけて命を授かった日にちであり、
若き日の父母が
一生懸命、考え、願いを込め、たった一つに決めた皆さんの名前です。
そして、その証書には、「ヒロシマ」を学んだ中学生としての証である
折り鶴がプレスされている、世界に一枚の価値あるものです。
今一人一人に手渡した卒業証書には、皆さんの誕生日と名前が記されています。
それは大きな声で泣いている皆さんのそばで目を細め、
誕生を喜ぶ家族の祝福をうけて命を授かった日にちであり、
若き日の父母が
一生懸命、考え、願いを込め、たった一つに決めた皆さんの名前です。
そして、その証書には、「ヒロシマ」を学んだ中学生としての証である
折り鶴がプレスされている、世界に一枚の価値あるものです。
こうして皆さんの前に立つと、この3年間、成長してきた姿が思い出されます。
2年生の修学旅行では、
長崎で語り部の永野悦子さんとの出逢いがありました。
お話を聞いた後、皆さんは永野さんに平和への思いを伝えました。
「平和な世界。それは他の誰でもない私たちが創るもの。ヒロシマの中学生として、一人の人間として、人を信じ、人と繋がり、考え、学んだことを伝えていく。
このことを誓います」
このことを誓います」
皆さんの凛とした姿に、永野さんは大粒の涙を流されました。
この永野さんの涙は、皆さんの本気が人の心を動かすという証でした。
あの感動は皆さんの宝物となっていると同時に、私の大切な宝物でもあります。
皆さんは、被爆の実相とともに被災の現実からも、実に多くのことも学びました。
この永野さんの涙は、皆さんの本気が人の心を動かすという証でした。
あの感動は皆さんの宝物となっていると同時に、私の大切な宝物でもあります。
皆さんは、被爆の実相とともに被災の現実からも、実に多くのことも学びました。
また、創立55周年を記念し、地域、同窓会、ボランティアの皆様と一緒に
「平和の道 アートストリート」
の壁画作成に取り組みました。
牛田山・すべてを照らす太陽のもとに咲く、一千本の花々。
この一本一本は
皆さんが描いた世界に一つしかない自分だけの花であり、
これからも牛田の地で平和を希求する人々の絆として咲き続けます。
この一本一本は
皆さんが描いた世界に一つしかない自分だけの花であり、
これからも牛田の地で平和を希求する人々の絆として咲き続けます。
そして、どの行事にも全校のリーダーとして先頭に立った3年生。
中でも、合唱祭は、病と闘う先生に届けるための歌声を
体育館いっぱいに響かせ、その先生の心に届けました。
中でも、合唱祭は、病と闘う先生に届けるための歌声を
体育館いっぱいに響かせ、その先生の心に届けました。
毎日の授業はさらに柔らかくなり、仲間の考えを聴き合い、学びを深めていました。
とても逞(たくま)しい、牛田っ子に育っていきました。
入学からずっと毎朝、皆さんの登校を迎えました。わたしの眼には、
鞄の中に、授業道具と一緒に沢山の夢や希望、
そして、悩みや葛藤もいっぱい詰めこんで、
大人への階段を
一歩ずつ一歩ずつ登っているように映っていました。
その姿から「わたしが生まれてきた理由は何だろう。わたしは何のために学んでいるのだろう・・・。」
自問自答を繰り返しているような
心のつぶやきを感じていました。
わたしが生まれてきた理由は何でしょうか。
それは きっと 父や母に出会うため
それは きっと 兄弟や家族に出会うため
それは きっと 友達みんなに出会うため
それは きっと どこかの誰かに支えられ どこかの誰かを支えるため
そして 誰もが幸せになるために生まれてきたのである、と思います。
わたしは何のために学んでいるのでしょうか。
それは 「善く生きる」ため
「善く生きる」とは、
志を貫く意志をもち、魂を磨き続けることである、と思います。
皆さんは、どう思いますか。
牛田中学校は、「ともに生きる」を掲げ、仲間との学び合いをよこ糸とし、
地域や同窓生など、様々な方々との繋がりをたて糸として織りなし、
支え合い、高め合うことを学ぶ学校です。
皆さんの学びは続きます。
人類が創ってきた文化から学ぶ、出逢いから学ぶ、感動から学ぶ、
寂しさからも学ぶ、失敗からも学ぶ。あらゆるものから学び続け、
ともに生きる善い自分を創っていくのです。
未来を創造することを考え、行動する自分を創るために学ぶのです。
どうか、ふるさと牛田、そして、このヒロシマで学んだことを
心に、
世界の平和と人類の調和に貢献する善い自分を創ってください。
保護者の皆様。本日はおめでとうございます。
立派に成長されましたお子様の姿に感慨ひとしおのものがおありになると存じます。
かけがいのないお子様をお預かりし、教職員一丸となり全力で学校教育にあたってまいりましたが、いろいろなご心配をおかけしたことと思います。
しかし、その間、本校の教育に対して温かいご理解とお力添えを
いただきましたことを、心よりお礼申し上げます。
ご来賓の皆様方には、日頃より、陰となり日向となり支えていただきましたことを感謝申し上げます。今後とも、地域とともにある学校として変わらぬご支援をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
卒業生の皆さんの新しい人生の旅立ちにあたり、
健やかな成長を祈り、本日の式辞といたします。
平成31年 3月12日
広島市立牛田中学校長 三村 千秋
吹奏楽部の演奏により卒業生入場! |
迎える在校生の皆さん |
1組から順に6組まで整然と着席 |
卒業証書授与後、恩師に敬礼! |
来賓席に敬礼! |
三村校長先生式辞 |
松井一實広島市長(6回生、昭和42年度卒業生))祝辞 |
来賓紹介 |
来賓紹介 |
在校生「送る言葉」 |
卒業生「門出の言葉」 |
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