2019年3月29日金曜日

第15代三村校長先生退任式模様

三村千秋校長先生 退任式

2019(平成31)年3月23日(土) 10時開式

母校体育館(思道館)

2014(平成26)年4月に安佐中学校校長から母校校長に就任され、
5年間、後輩たちの育成にご尽力いただきました。
心から感謝申し上げます。
福岡教頭先生の送別の辞及び三村校長先生のお別れのご挨拶を
後段に掲載しますので、お読みください。
退任式当日の母校

退任式当日の正門と「しだれ桜」

福岡教頭先生の先導でご入場

送別の辞(福岡教頭先生)

お別れ・感謝の言葉(能美PTA会長)

お別れ・感謝の言葉(生徒代表)

来賓紹介

来賓紹介

来賓紹介

表彰状・感謝状(教育委員会など)

感謝状(PTA協議会)

三村校長先生のお別れの挨拶




「ふるさと」を合唱


同窓会から花束贈呈(贈呈者は1回生の幸田理事)

前列左から、美越同窓会顧問(前校長)、三村校長(4月からは同窓会顧問に)、松木同窓会副会長(学校協力者会議委員長)。後列左から、泉田同窓会会長、幸田同窓会理事。

【三村校長先生のお別れの言葉】

これまでお支えいただいた多くのご来賓の皆様、保護者の皆様、
同窓会の皆様の御臨席のもと、
このような盛大な式をしていただき、
心より感謝申し上げます。

また、生徒の皆さんには先日、サプライズお別れ会をありがとう。
驚きました。皆さんからの本当の思い。
ことば、歌声は忘れません。
ありがとう。

牛田中学校での5年間は、あっという間でした。
 夢中でした。
夢を描いて日々に当たりました。
感謝でいっぱいです。

 夢をいっぱい描かせてくれる牛田中学校。
それは、生徒の皆さんであり、
教職員の皆様であり、地域の方々であり、保護者の方々であり、
同窓会の方々でした。

牛田中学校で38年間の教職を終えることができ、
心から幸せに思っています。

 生徒の皆さんは、実に、ひたむきで優しかった。
打てば響き、成長してくれました。 
ともすれば、思春期の心の揺れの中、くじけそうになることも
あったでしょう。悩むこともあったでしょう。しかし、
善いと思うことはひたむきに、
一生懸命に実行する素敵な生徒です。
仲間と対等に語り合い、学び合うことに向かってくれました。
仲間と心を結び、手をつなぎ、
生きること大切にする優しい姿が大好きでした。
先生と生徒、生徒同士の対話と信頼関係があったから
「置勉」にもつながったと思います。
生徒の皆さんの可能性をかける姿に「元気」をもらいました。
ありがとう。


教職員の先生方は、実に、熱心でした。
毎晩、遅くまで、土日もいとわず授業研究や部活動をはじめ、
様々な専門性と個性を生かして教育活動に当たってくださいました。
生徒の皆さんの頑張りや成長を喜び会う先生方の姿が大好きでした。
事務の先生、業務の先生、デリバリーや売店、ふれあいの先生、
アシスタントの先生。
すべての先生が本気でした。
それも、楽しそうにそれぞれの役割を果たしてくださる先生方でした。

 先生方の温かいまなざしのから「勇気」をいただきました。
ありがとう。

 

 夢を描くたびに保護者の皆さん、地域の皆さん、そして、卒業生の皆様は「思い切ってやってください。全力で応援します。」と知恵を授け、
励ましをいただき「やる気」をいただきました。 
そうした中、
登校坂100Mへの「平和を祈る壁画の作成」、
卒業生を招いた「心の参観日」、
牛田グッドチャレンジャーなど、
地域ぐるみで行い、生徒の学びをよこ糸として、地域・同窓会のたて糸とで織りなして生徒の皆さんを応援していただきました。
決して当たり前ではないと思っています。


 先生方も、地域の方々も、保護者の方々も、
「わが学校の子」「わが子であれば」と考えて、
その瞬間を見逃さず支えて下ったことを改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました。


 全校集会では、毎回、「どう生きるか、なぜ学ぶか。」が、
毎回のテーマでした。
先日の卒業式も、それがテーマでした。
すこし、続きがあるので、そのことをお話しし、
終えたいと思います。

わたしが生まれてきた理由は何だろう、、、。

それは きっと 父や母に出会うため

それは きっと 兄弟や家族に出会うため

それは きっと 友達みんなに出会うため

それは きっと どこかの誰かに支えられ どこかの誰かを支えるため

そして 誰もが幸せになるために生まれてきたのです、
と語りました。

その続きとは

「幸せ」は自分の心が決める、どのような状況にあっても、
どう感じるかは自分次第であるということです。
私は毎日何があっても皆さんと一緒ならしあわせでした。



わたしは何のために学んでいるのだろう、、、。

それは  「善く生きる」ため

「善く生きる」とは、志を貫く意志をもち、魂を磨き続けることと、
語りました。

その続きは、おとぎ話を例に話します。

「旅人と3人の木こり」というお話があります。

旅人が、暑い暑い毎日に作業をする三人の木こりと出会います。

旅人は聞きました。
「こんな暑い日に大きな木を切って何を作っているのですか」と。

一人目の木こりは言いました。
「仕事をしないと親方に叱られるので。」と。

二人目の木こりは言いました。
「ご飯を食べるお金が稼げませんので。」と。

三人目の木こりはいいました。
「人々が祈り、安らぐ場を作っているのです。」と。

同じ木を切る仕事。でも、考えていることは異なるね。


一人目の木こりは、「親方に叱られるので」これはルールを守っている善い生き方です。

二人目の木こりは、「ご飯を食べるため」これは目的を持った
善い生き方です。

では、三人目は?

三人目の木こりは、「人々が祈り安らぐための場を作るため」
これは、誰かのために役にたてているんだと、
夢を持った
善い生き方です。

皆さんは、どう思いますか。

同じ行動をしても、感じ方や考え方が全く違うことを意味している。
これが生き方です。

「どう生きるか」とは、何かを行うとき、
自分がどう考えて行動するということです。

わたしは、皆さんに、将来を生きるうえで「善く生きること」を
自分にと問い続けてほしいと願っています。
どのように考えて、その行動をするかを。

「善く生きること」とは、「善い自分を創る」と言うことです。
魂を磨き続けるという意味です。

私は、三人目の木こりのような考え方ができるために、皆さんは仲間との学び合いを積み重ねてほしいと願ってきました。
誰かを支え、自分らしく幸せを感じる生き方です。

牛田中学校は、「ともに生きる」を掲げ、
仲間との学び合いをよこ糸とし、地域や同窓生など、様々な方々との繋がりをたて糸として織りなし、支え合い、高め合うことを学ぶ学校です。皆さんの学びは続きます。
どうか、ふるさと牛田で
ともに学んだことを心に、善い自分を創ってください。

幸せは自分の心が決める。
皆さんの幸せをずっと祈っています。

 これまでの皆様のご厚情に、心より、お礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

              
 広島市立牛田中学校長 三村千秋


【福岡教頭先生の送別の辞】

 
すっかりと春を感じさせる頃となりました。
この時期になりますと様々な出会いと別れの季節でもあります。
誠に残念ではありますが牛田中学校 三村千秋校長先生とのお別れの日となりました。
 三村校長先生は、38年間にも及ぶ教職員生活を今年度末で退任されます。退任式にあたり、ご多用中にもかかわらず市議会議員 碓井法明 様をはじめとする、多くのご来賓の皆様、地域でお世話になった皆様、保護者の皆様、また卒業生のみなさん、などたくさんのご参加をいただき、誠にありがとうございます。     
ここで三村校長先生の紹介をさせていただきます。三村千秋校長先生は、日本体育大学をご卒業後、安芸郡江田島中学校、広島市立口田中学校、庚午中学校、己斐中学校の教職経験を経て、平成15年度より 広島市教育委員会 特別支援教育室 主任指導主事、同室長補佐から特別支援教育課 課長として、広島市全体の教育の推進に向き合い多くの業績を残されました。
その後、安佐中学校校長3年間を経て、平成26年4月から5年間牛田中学校校長を歴任されました。
牛田中学校では、「わが子であれば」を掲げ、明確なビジョンを示し、牛田の地域に根付いた教育に献身的に全力を捧げられ、また、何より生徒の心を大事に考えられ、どんなに寒い日も雨の日にも登校する生徒を出迎えておられ生徒に声をかけておられることに現わされるように、常に生徒と触れ合い励まし続けておられました。
また、私たち教職員には、坂道を上がってでも生徒が学びたくなる学校にする。そのためには、「安心できる環境、仲間がいること、ワクワクできる学びができること、そして、夢と希望をもてること、そんな学校にしたい。」といつも言われていました。
それを達成するために「あいさつプラス ワン」を自ら率先して実践され、いつも笑顔で励ましの言葉をかけておられ、これは生徒だけでなく、私たち教職員に対しても励ましとなる言葉をかけていただきました。
三村校長先生の周りはいつも明るい笑顔があふれていました。さらに生徒にとって善いと思ったことについては、地域の力を活用しながら、ねばり強く関係機関に要望を出されたり、私たちがこれは難しいなと思うことなどもいつの間にか実現させたりするなど行動力と推進力には驚かされる場面が多くありました。
そのような実践は、先日のサプライズで校長先生のお別れ会を1・2年生が行った中、生徒の言葉に表れていました。
「校長先生はいつも僕たちをよく見て励ましてくれました。小学校では授業であまり話は聞いていなかったけれど、中学校で授業に参加し勉強がわかるようになりました。学ぶことが楽しくなりました。」、「今まで自分はいろんな人に迷惑をかけることがあったけれど、牛田中学校に入学して過ごしていくうちに、みんなのためにがんばっていこうという気持ちになれた。こんな優しくあたたかい牛田中にしてくれて感謝しています。」「校長先生は、校長室に居る先生ではなく、いつも私たちのそばにいてくれる。」というような生徒が多くいました。
また、三村校長先生は、学校のことだけでなく、広島県内の特別支援教育研究連盟の理事長や広島市中学校長の研究委員会委員長など、多くの役職の任に就かれ、土日の研究会・会議・地域の行事など、休みのない日々、多忙を極めながら教育の推進に尽力され、論文や著書も多く残されました。
このような業績が高く評価され、今年度の広島市教育長賞をはじめ、多くの表彰をうけておられますが、三村校長先生は一言で言えば、「情熱と感性の教育者」といえます。
 先生がおられなくなることは、信じられないことです。 後事を託された者の一人として、三村校長先生同様なことはできませんが想いは受け継げるよう、教職員一同、歩んでまいります。これからもどうか、いつもでも私たちを励まし、見守る存在でいてくださるようお願い申し上げます。
また、三村校長先生の、今後の益々のご健康と、ご活躍を祈念いたします。
 簡単ではございますが、式辞とさせていただきます。
                  平成31年3月23日
                  広島市立牛田中学校  教頭 福岡 幹人











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