第61回卒業式
=令和4年度卒業生249名の巣立ち=
おめでとうございます
皆さんに手渡した卒業証書は、世界平和を願って「原爆の子の像」にささげられた年間1千万羽を超える折り鶴を再生したものです。広島の地でヒロシマを学び、世界の人々の平和への思いや願いを共有した証であり、仲間と支え合い、高め合ってきた中学校三年間の確かな歩みを示す世界に一枚の卒業証書です。
しかし、野外活動は中止、修学旅行は延期。最高学年となり、リーダーとしてこれまで培った力を発揮すべき時、コロナ禍の厳しい現実に打ちひしがれたこともあったでしょう。
しかし、そんな予測困難な状況に屈することなく、マスクの下は笑顔で過ごしながらタブレットをフル活用した牛田中学校の新たな学びを仲間とともに実現してくれました。また、できることを積み重ねて体育祭や合唱祭を創り上げてくれました。そしていつもそこには皆さんと先生たちの姿が輝いていました。
皆さんの将来が光り輝くものとなることを祈念し、式辞といたします。
広島市立牛田中学校
【 柿原 誠一郎PTA会長 祝辞 】
祝 辞
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様、今日のよき日を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。お子様がこのように立派に成長し本日を迎えられたことは、保護者の皆様が深い愛情を注いで育ててこられた賜物であります。
また、三年間PTA活動にご理解とご協力をたまわりまして誠にありがとうございました。お子様が卒業されましても、今後とも地域の子供たちを見守ってくださいますようお願い申し上げます。
また、本日お忙しい中ご臨席賜りましたご来賓の皆様、地域の皆様、日頃より様々なご支援をいただき、心より感謝しお礼申し上げます。そして校長先生をはじめ、教職員の皆様におかれましては生徒たちを、三年間愛情深く導いてくださいましたこと、また、大変なご苦労があったかと存じますが、本日こうして卒業証書授与式を執り行うことができたことに心から感謝申し上げます。
さて卒業生の皆さん、この牛田中学校での学校生活はいかがでしたか。 世界では依然として新型コロナウィルスが猛威をふるっています。学校生活、プライベートに至るまで私たちの生活スタイルを一変させてしまいました。コロナが収束したとしても、社会や生活が元通りの状態に戻ることはないと思います。これまで当たり前に思っていた生活や出来事が、実は当たり前ではないということに気づかされ、日々の生活をありがたく感じた時期でもあったのかと思います。
三年間の中学生活においては、色々な壁にぶつかったこともあったでしょう。 部活動で仲間と共に厳しい練習を乗り越え、思っていた結果を得られた時もあればそうでない時もあったでしょう。人間関係に悩んだり
頑張っているのに結果が出なかったり 目標を見失ってしまい、どうしていいか分からなくなってしまった時もあったかもしれません。
それでも、前へ前へと歩みを進め、これからまた一つ大人になっていく皆さんにお話ししたいと思います。日本古来の考え方で、「守破離」という言葉があります。
まず「守」は、出来るだけ多くの人の話を聞き、決められた型や、指導者の教えを守って、それを繰り返して、基本を取得する段階で、小学生から中学生の時期にあたるかと思います。
次に「破」は、守で身に付けた基本をベースにしながら、自分なりの工夫をして徐々に基本を破り発展する段階で、中学生から高校生の時期と思います。中学生活で自分自身で考えて、動くことで自分の存在意義を感じられたのではないでしょうか
最後に「離」は、型や教えから離れて、独創的なオリジナルの個性を発揮する段階で、高校生から社会人と思います。SNSで国内はもちろん、世界の情報も簡単に入手でき、世界が身近になっている時代です。このような時代に対応できる人間になっていかなければなりません。皆さんは、守・破を終えこれから離を迎えることになります。自分自身をしっかり信じ、個々の個性をアピールし、自分の道を確立し、あなただからできる、と人から思われることで、自信と更なる成長が出来ると思います。まずは、今の自分がどの段階にあるのかを理解することが大切です。
自分を見つめ、自分を好きになり、自分を大切にしてこれからも生きて行ってください。 そして、ご家族、先生方、友達・仲間はもちろん、これまで出会ってきたすべての方々に対して
更には、これまで十五年間生きてこれたことに 「ありがとう」と感謝し、牛田中学校の卒業生として誇りを持ち、新たなる人生の第一歩を、笑顔で踏み出してください。
これからもずっと、皆さんが楽しい人生を送れることを心から願い応援していきます。これからの皆さんの益々のご活躍とご健闘を祈願し、お祝いの言葉とさせていただきます。ご卒業、誠におめでとうございます。
令和五年三月八日
広島市立牛田中学校
PTA会長 柿原 誠一郎
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